2009年 11月 10日
エミリアーノとのインタビュー
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昨日エミリアーノとのインタビューをした。2008年の建築ビエンナーレの展示がどのようにして出来て行ったのか、そして建築ビエンナーレと連動する形で、「rebiennale」という取り組みが始まった話について。ベニスは映画/美術/建築の国際展が毎年開催されている。2008年建築ビエンナーレでエミリアーのが担当した実験的なセクション部分は、格段に予算の配分がすくなく、彼が紹介したいプロジェクトがベニスという街でどのように力を持つのかというプロジェクトを実施できなかったので、世界中で実施されている都市に介入して行くプロジェクトをとにかく沢山見せるという判断になったこと。その変わり、大展覧会が地域の人の生活とあまりにも遠いところで実施されている現状を変えるため、ビエンナーレに参加していた建築家の有志と地域の住民と一緒に、「rebiennale」を立ち上げた。エミリアーノによると、この展覧会で使われた資材とかは全て壊されて、ボート、電車を使ってベニスの外に運びだすため、展覧会の中の莫大な予算が搬入/搬出で使われていていること、そしてその使用される資材が地域に還元されることは全くないこと、その2点に焦点を当て、この建築ビエンナーレの後に出るゴミ、建築資材を使って、街の公共空間で利用するための方法をベニスにある建物の占拠活動をしているグループ、学生とともに、様々なワークショップを開催し、それを機会に地域でいろんな試みが生まれてきたこと等々。新しい何かを生み出すことではなく、とにかくすでに存在している人、場所、物の「新しい使い方」を考え、実践したいと強調していた。他にも本当に素晴らしい話が聞けたので、これは全部文字起こしをして、冬以降出版する本に全部掲載する予定。
by grlkyoto
| 2009-11-10 14:20